生物やってた理系学生が未経験からデザイナーをめざすわけ
こんにちは、デザイナー1年目の@17_makotoです。
僕は普通科高校を卒業し、4年制大学で生物を勉強してきました。
いま、はたから見たらこれまでのキャリアとほとんど関係ない、デザイナーになろうとしています。
「なんでデザイナーになろうと思ったの?」と聞かれることがちらほらあるので、デザイナーになろうと思ったきっかけとこれからをゆるっと書いていこうと思います。
きっかけは東進のアルバイトと、アメリカで感じた危機感でした。
パワポで知ったデザインの楽しさ
僕は受験勉強をしていた東進で大学1年生から4年間アルバイトをしていまいした。
「夏休みのガイダンス」や「スタッフ研修」などイベントを多く任され、「企画→資料作成→プレゼン」を何度も繰り返しているうちに、自分の考えを自由自在に表現することのできるパワーポイントにハマりました。
スライド作成はいくらでも突き詰めることができ、試行錯誤をしているうちに、図形を見えない線に合わせるとか、色をカラーパネルからしか使わないとか自分なりにデザインにこだわりが出てきました。
もっと良いものをつくりたいと「パワーポイント 作り方」で検索した際なんだこれはすごい、というものに出会いました。
このスライドを見て、レイアウト・配色・フォントが重要な要素で、デザインには基礎の理論があったらしい。
デザインはフィーリングじゃなくて、科学なのかもしれない。と思ったのがデザインに興味を持ったきっかけでした。
しかも同僚が「スライドがわかりやすい!」と、褒めてくれる。何だこれはめちゃ楽しいじゃんとなったわけです。
デザインの基礎を知るようになってから、パワーポイント以外のものに対する考えも変わっていきました。
1時間のイベントの中で、受験勉強をネガティブにとらえている生徒のモチベーションをどうやったらあげられるか。
どんな順番で何の話をすれば聴いてくれるだろうか。そのときの生徒はどんな気持ちだろうか。
目的に対してどんなコンテンツが最適か、という風に考え方が少しできるようになったと思います。
生徒の顔を想像しながら打ち手を考えるプロセス。イベントで実際に表情が変わる瞬間を見れるのがたまらなく楽しかったです。
その場で飛び跳ねてしまうくらい。笑
その後、企画やマーケティング、もちろんデザインに興味を持つようになりました。
とはいえただの理系学生だった自分は、デザインをする人、デザイナーのなりかたもわからず、既に専門学校や美大で勉強している人たちがいる中で、「デザイナーになんてなれっこない」と思っていました。
シリコンバレーで感じた危機感
そんな中、2016年の2月シリコンバレーへ行く機会がありました。
会った人たちは自分と同世代、年下でも既に活躍していて、実績を持っていました。
そんな彼らに「What are you doing?」と聞かれたときに「I’m a student...」としか答えられない自分がいて、「いままで何をしてきたんだろう」「自分には何もないな…」と、とても悔しい気持ちになりました。
日本の就職活動では「あなたは何ができるんですか」とは聞かれないけれど、このままではまずいと感じました。
このとき「自分はこれから何で生きていくんだ」と考え、自分も好きで課題解決に対して大きな威力のあるデザインで生きていきたい。
自分より何周も先走っている専門生や美大生がいるかもしれないけれど、今自分がやりたいことを精一杯やろうと決めました。
いま思うこととこれから
「できっこない」と自分に言い訳することなく、自分の好きなデザインで、やりたいことをやって命を使い切ったと言える人生を送りたい。「この仕事好きでめっちゃ楽しいんすよ」って言ってる大人になりたいですね。笑
やりたいことを精一杯やって生きる人生がいいと言ったけれども、
自分がどうしてもやりたいことがあっても、やり方を間違えるとただのわがままになってしいます。
それが個人でなく企業になると、
ビジネスサイドにどうしてもやりたいことがあっても、それを一方的に押し付けてはいけない。きっとユーザーは振り向いてくれない。意味がない。
ユーザーが使いたくなる、楽しくなる仕掛けをつくる必要があります。デザインにはその仕掛けをつくる力があると思っています。
そんなことを考えていた中、運良くこんなことを仕事でやっていけそうな会社で働けることが決まりましたので、稲毛はこれから、ひとひねり、みんな(ユーザーもメンバーも自分も)が楽しくなる仕掛けをつくれるデザイナーを目指して努力を重ねていこうと思います。